【満点取得者が解説】TOEICで満点を取るための勉強法・難易度・おすすめ参考書

TOEIC L&R
悩む女性
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TOEICで満点を取りたいけど、

・TOEIC満点の難易度ってどれくらいなの?
・満点を取るためにはどんな勉強をすればいいの?
・満点を取った人はどんな参考書を使っているの?

ブログ運営者
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このブログを運営しています稲垣達也(@T_Inagaki_GC)と言います。
僕は2017年に本格的に英語学習を開始し、2021年の6月にTOEIC L&Rで満点を取得しました。
本記事を最後まで読んで頂くことで、これらの疑問を解消します。

この記事では、著者である僕がTOEIC満点を取得した経験に基づいて、TOEICで満点を取るための「難易度」、「具体的な勉強法」、「おすすめの参考書」、「テクニック6選」を紹介します。

この記事を読んだ方の中で、一人でも多くの方がTOEICで満点を取得することができれば、嬉しく思います。

必要な勉強量の目安

まず、TOEICで満点を取るために必要な「勉強量の目安」から説明します。

結論から言うと、平日3時間休日7時間質の高い勉強を続けることで、最短1ヶ月でTOEIC満点を取ることができると思います。

ただし、これには前提となる英語力として以下の条件が挙げられます。

・TOEICの頻出英単語は全て暗記済み

・英文法は全て理解しており、精読も全く問題なく行える

・TOEICのリスニングは85~90%近くはっきりと聞こえ、かつ意味が瞬間的に理解できる

これらの前提条件は、資格試験の点数に換算するとおおよそ、TOEIC900点代後半英検一級に合格できるレベルだと思います。

個人的な経験では、僕はTOEFL iBTのリーディングで29点、リスニングで27点を取得してから毎日3時間半(朝1時間、夜2時間半)の勉強を約1ヶ月続けた後に、満点を取ることができました。

したがって、「これらの前提条件となる英語力がある」と自信を持って言えない方は、まずはこれらのレベルを目標に英語学習に取り組まれることをオススメします。

現在の英語力がこれらの基準に満たない状態からTOEIC満点を目指す場合に必要な勉強量の目安は、はっきりとしたことが言えないのが現状です。

というのも、これらの前提となる英語力に満たない方の中でも、英語の習熟度には大きな差があるため、ひとくくりにして話をすることが難しいためです。(場合分けをして話すとしても、説明工数の割に信憑性のない内容になってしまうため、今回は割愛させていただきます)

TOEIC満点の難易度

次にTOEICで満点を取る難易度を、僕の独断と偏見から説明します。

今回は、TOEIC L&Rで満点を取るために必要な4つの能力(単語、文法、リスニング、リーディング)の観点から、TOEICで満点を取るためには、それぞれどれくらいのレベルが必要なのかを解説します。

単語

TOEICで満点をとるために必要な単語力は、僕の感覚だと模試を解いて意味がわからない単語がほぼない、あったとしても2, 3個」という状態です。

これは、TOEIC用の単語帳に掲載されている単語を全て覚えていることはもちろん、それ以外の何度の高い単語、ネイティブが使う口頭表現に精通している必要があります。

文法

文法の知識は全て、無意識レベルまで落とし込まれていることが最低条件です。

言い換えると、文章構造を意識的に理解するというレベルではなく、なんの抵抗もなく英語の文章を最初から最後まで読み進むことができる、もしくは聞き取った文章の意味を、考えることなく理解できるレベルで習熟している必要があります。

つまり、「文法を知っている」というレベルではなく「体に染み込んでいる」という状態まで高めておく必要があります。

リスニング

先程も説明しましたが、TOEICのリスニングパート全体の85~90%は、はっきりと理解できるレベルのリスニング力が必要です。

ここで注意することは、「TOEICレベルのリスニングを聞くことができる」という点です。つまり、海外ドラマくらいのスピードと難易度のリスニングができなくても、TOEICで満点を取る実力は十分にあると言えます。

僕はTOEICでリスニング満点(1つのミスもなし)ですが、海外ドラマのリスニングになると、おそらく20~40%位の割合しか理解できていません。特に、僕が大好きなドラマの一つである “Suits” は登場人物が早口かつ、難しい単語・口頭表現も多いため、ほとんど何を言っているのかわからないこともあります。

リーディング

文章を前から後ろに、なんの抵抗もなく読むことができるレベルの精読力が必要です。

もう少し具体的に言うと、英語の文章を読むことに意識を集中させなくても、十分に内容が理解できる状態です。

イメージでは、ベッドの上に寝転がりながら、ネットで見つけた英語の適当な記事を、日本語の記事を読むときと同じ感覚で読むことができるような状態です。(もちろん記事の難易度によってはできないこともあります)

TOEIC満点を取るための勉強法

それでは、TOEICで満点を取るための具体的な勉強方法に移ります。

こちらも、TOEIC L&Rで必要な4つの能力(単語、文法、リスニング、リーディング)に分けて勉強方法を解説します。

単語の勉強法

まずは、TOEICの単語の勉強法から説明します。

基本的にやるべきことは2つあり、1つは「①TOEICで頻出の単語」を単語帳を使って勉強する、もう1つは「②問題演習で出会った単語」を復習する、ということです。

順番に解説します。

①TOEICで頻出の単語

こちらは、TOEICの問題演習を開始する前に終わらせておく必要があります。

単語の知識に自信がある方も「TOEIC用の単語帳を隅から隅まで見て、わからない単語が一つもない」ということはめったに無いので、とりあえず単語帳を一冊分、完璧に仕上げておくことをおすすめします。

具体的な勉強の方法は、こちらの記事の「パッシブボキャブラリーの増やし方」で、解説していますので、詳しい内容が知りたい方は参照してください。

記事の内容を読むのが面倒だ、という方のために内容を簡単に説明しておくと、フラッシュカード式のアプリを使用し、苦手な単語を洗い出す」→「苦手な単語がなくなるまで復習」→ 「苦手な単語を洗い出す」→「」、というサイクルを永遠に続けるイメージです。

このサイクルを2~3週間続けることで、「本当に覚えていない厳選された苦手な単語」が抽出できるので、それらの単語は、この後紹介するAnkiという英単語暗記アプリを使って継続的に復習します。

②問題演習で出会った単語

TOEICで高得点をとるために必要なことの一つに、問題演習で出会った苦手な単語を継続的に復習する、ということが挙げられます。

多くの英語学習者にとって、「単語の勉強」というのは、「単語帳を使った英単語の暗記」を意味すると思いますが、僕は問題演習で出会った知らない単語」を覚えることも同じくらい(もしくは単語帳で出会う単語を覚えること以上に)重要だと考えています。

理由は、「問題演習で出会った知らない単語」は試験本番でも出る可能性が高く、なおかつ自分が知らない単語=苦手な単語であるからです。よって、これらの単語を覚えることで、試験に登場する可能性が高く、かつ自分が苦手な単語をカバーすることができます。

具体的な覚え方は、こちらも先ほどと同じ記事の「パッシブボキャブラリーの増やし方」で、解説していますので、詳しい内容が知りたい方は参照してください。

記事を読むのが面倒な方のために、簡単に内容を説明すると、「問題演習で出会った知らない単語を、スプレッドシートに記録」→「“Anki” という英単語暗記アプリにまとめてインポート」→「継続的に復習する」という流れです。

Ankiについての詳しい説明はこちらの記事を参考にしてください。

文法の勉強法

次に文法の勉強法を解説します。

こちらの内容は、後日詳細をまとめて投稿する予定ですので、今回はおおまかな流れを説明します。

まず、文法事項を網羅的にわかりやすく説明している「文法書」を一冊読み込みます。その後、それらの文法事項を実際に使える状態に落とし込むために、簡単な「英作文の問題集」を解きます。

特に後半の英作文をすることで、理解した文法の中でも、本当に理解している部分と、実は理解が甘かった部分がはっきりと分かります。

したがって、「文法書を読み込むこと」で「英文法の勉強」が完結するわけではなく、この2つのステップをこなすことで、はじめて英文法が定着できている状態になります。

例えると、数学の問題を解く時に、数学の教科書に乗っている例題を見て、内容が理解はできたけど、いざその下に書かれている練習問題を自分で解こうとすると、解き方がわからなくなる(=理解した知識の定着が甘かったことに気づく)ようなイメージです。

リスニングの勉強法

次にTOEICのリスニングの勉強方法を解説します。

結論から先にまとめると、TOEICで満点をとるためには、TOEICのリスニング問題を解くことに慣れる必要があります。

もちろん「本質的なリスニング力を高める」ことは、とても重要です。多くの方が、本来の英語学習の目的として掲げるのにふさわしいのは、こちらの方だと思います。一方で、TOEICで満点を取るためには、TOEICの問題で正確に回答するための練習、つまり「TOEIC用の練習」が必要です。

これは、本質的な英語力の向上とはかけ離れたものであるので、もしTOEICで満点を取りたい場合は、「TOEICで満点を取る目的で勉強をする」と割り切って、一定期間集中的に勉強に臨むことをおすすめします。

基本的なリスニングの勉強方法は、こちらの記事の「TOEFLリスニングの勉強法」とほぼ同じですので、そちらを参照ください。今回の記事を読まれる方は、このあたりのリスニングの勉強法はすでに実行している想定で話を進めます。

それでは、TOEIC用の練習とは一体なんのことかと言いますと、ずばり「先読みの練習」です。

先読みの練習

「先読み」とは、パート3とパート4でリスニングが始まる前に、問題を先に読んでおくことを指します。この先読みは、正答率を上げる上で大きな役割を果たします。

特に満点を狙う場合は、1問の正解・不正解が重要な意味を持ちます。言い換えると、満点を狙う人は、少しでも正答率を高めるために「先読みの練習」をしておくことが重要です。

「先読み」を体得するための具体的な方法は、「先読みのサイクルを回す練習をする」ことです。

具体的には、

リスニングが始まる前に全ての問題に目を通す
→「リスニングの内容を頭に浮かべる
→「リスニングをする
→「素早く回答する
→「次の問題に目を通す
→「…(同じサイクルの繰り返し)

というサイクルを回す訓練をするということです。

これは言葉で説明してもイメージが難しいと思うので、具体例(パート3の問題)を使って説明します。

具体例(パート3)

これは、TOEICを運営するETSのHPに掲載されているサンプル問題からの引用です。

No. 32 Why is the woman calling?
(A) To cancel an order
(B) To complain about a product
(C) To redeem a gift card
(D) To renew a warranty

No. 33 What does the man ask the woman about?
(A) A model name
(B) A brand of coffee
(C) A catalog number
(D) A date of purchase

No. 34 What does the man offer to do?
(A) Provide a discount
(B) Send a free sample
(C) Extend a warranty
(D) Issue a refund

サンプル問題|TOEIC Listening & Reading Test|【公式】TOEIC Program|IIBC

こちらの問題を先読みするポイントを説明します。

まず、優先して読むポイントは、それぞれの問題部分です。(上の例で言うと No.32~No.34の質問にあたる一文です)

この際、重要なことは、質問の内容を読みながら「会話の状況を頭の中にイメージする」ことです。

例えば、上の例題では、No.32 Why is the woman calling?(なぜ女性は電話しているのか?)で、登場人物の一人として、「電話をしている女性」を頭に思い浮かべます。

次に、No.33 What does the man ask the woman about?(男性は女性の何についてたずねているか?)で、登場人物に男性が加わり、かつ「その男性が電話かけている女性に何かたずねているシーン」が頭に浮かびます。

最後に、No. 34 What does the man offer to do?(男性は何をしてあげるのか?)で、「男性が女性に何かをしてあげるシーン」がイメージできます。

ここまでで、これからはじまるリスニングのおおよその重要シーン(女性が電話男性が女性に質問男性がなにかしてあげる)が頭に浮かびます。

これらの工程が全て完了しても、なお時間が余っている場合は、それぞれの問題の回答の候補となる選択肢にも目を通しておきましょう。選択肢の内容は、うっすら頭に残しておくくらいで大丈夫です。

重要なことは、これからはじまるリスニングの重要シーンが全て頭の中に入った状態でリスニングが開始できるということです。

この状態でリスニングをするメリットとして、以下のようなことが挙げられます。

・リスニングの情景が事前にイメージできているため、会話(もしくはスピーチ)の内容が頭に入りやすく、先の展開が読みやすい

・リスニングの重要シーンが分かっているため、「答えに関連する部分」と「聞き流しても問題ない部分」がはっきりと分かる

どちらも正答率を上げるために大きな役割を果たします。

特に、2つ目の「答えに関連する部分」が事前にわかっているというのは、大きなメリットです。具体的に言うと、

  • 「どんな状況か」
  • 「これから何が始まるのか」
  • 「どんな展開が待っているのか」
  • 「どんな問題に答えればいいのか」
  • 「どの部分が答えに関連するのか」

これらの情報が、ある程度頭に入った状態からリスニングを開始することができます。そのため、感覚的には「リスニングをしながら答えを拾っていく」ことができます。(リスニングの途中で、それぞれの問題に対する答えを見つけていく感覚です)

加えて、リスニングを全て聞かなくてもよくなるため、試験中に高い集中力を保ち続けることが簡単になります。これは特に、僕のような集中力が長く続かないタイプの方には重要なポイントになると思います。

結論、この「答えを拾っていく感覚」というものが身につき、そのサイクルをパート3とパート4で繰り返し続けることができれば、満点を狙うことができると思います。

この記事の後半の「TOEICで満点を取るためのテクニック」では、この「先読みのサイクル」を続けるためのテクニックも紹介していますので、気になる方は参照してみてください。

リーディングの勉強法

次に、TOEICリーディングで満点を取るための勉強法を説明します。

パート6(空欄補充)、パート7(長文)、パート8 (長文) の勉強法に関しては、基本的な方向性は、TOEFLのそれと大きく変わらないので、詳しい勉強法が知りたい方は、こちらの記事の「TOEFlリーディングの勉強法」を参照してください。

ここでは、よりTOEICのリーディングに焦点を絞った内容を解説します。

特に、TOEICのリーディングの特徴でもあるパート5(文法問題)について、勉強法を解説します。

パート5(文法問題)

パート5で満点をとるために最も重要なことは、確固たる文法の知識が備わっていることです。

具体的には、正解の選択肢が選べることはもちろん、なぜその選択肢でなければならないのか(=他の選択肢が文法的に間違っている理由)」を中学生が聞いても理解できるくらいわかりやすく説明することができる、くらいの知識は最低限必要です。(基礎的な文法の勉強方法は、後日解説記事を投稿予定です)

このレベルの知識がある方がやるべきことは、「とにかくたくさんの問題を解く」という、とてもシンプルなことです。

たくさん問題を解く最大の目的は、自分の「文法知識の弱点を見つける」ことです。

というのも、どれだけ文法に自信がある人でも、やはり間違える問題は間違えます。この「間違えた問題」というのは、すなわち「自分の文法知識が足りなかった、理解が甘かった部分」を表しています。

すなわち、問題演習でたくさんの問題を解くことで、この「弱点」をできる限り多く発見し、試験本番までに、文法に対する理解をより一層深めておくことが、満点をとるために必要不可欠です。

文法問題の勉強方法自体は、特に変わったことはせず、「問題を解く」→「回答を確認」→「間違えたら解説を確認」で十分だと思います。

TOEIC満点を取るために使用した参考書

それでは次に、TOEICで満点を取るために、僕が実際に使用した参考書を紹介します。

他の参考書を全て使った上で比較を行ったわけではないので、参考にならないかもしれませんが、興味のある方は見ていただければ幸いです。

単語

単語の勉強には、「単語帳を使った暗記」と「問題演習で出会った単語の復習」の2通りの勉強を行ったので、それぞれで使ったものを紹介します。

TOEIC L & R TEST 出る単特急 金のフレーズ (TOEIC TEST 特急シリーズ) 

まず「単語帳を使った暗記」として使用したのが、こちらの単語帳です。TOEICの単語帳の中でも、最も有名なものの一つだと思います。

この単語帳を選んだ理由は、正直に言うと特にないです。Amazonでの評価も悪くないし、とりあえずこれをやっておけば間違いないだろう、という感覚です。

一つ僕からのメッセージとしては、「紙の単語帳ではなく、アプリを使いましょう」ということです。

アプリを使って英単語の勉強をする理由は、こちらの記事で詳しく解説しているので、詳細が知りたい方はご参照ください。

Anki

次に、「問題演習で出会った単語の復習」用として、こちらのアプリを使用しました。

このAnkiというアプリは、簡単に言うと「紙の暗記カードのアプリ版」と思っていただければ大丈夫です。

このようなアプリはたくさんあると思いますが、Ankiはそこらの類似アプリとは比べ物にならないくらい便利だと僕は勝手に思っています。

詳しくは、Ankiの素晴らしさをただただ熱く語っているこちらの記事をご覧ください。

文法

次に、TOEICのパート5(文法問題)の対策用に使用した参考書を紹介します。

参考書の選定基準として、先ほど説明した文法問題の勉強法を達成できるように「問題数が多い」ことと「解説が丁寧」という2つの基準を採用しました。

TOEIC L&Rテスト 文法問題 でる1000問

結果的に、こちらの文法書を選びました。

結論、とても良い参考書だと思います。TOEICを知り尽くしているTEX加藤さんが監修しているだけ合って、問題の質、量ともに十分の価値があり、新たな発見もたくさんありました。

特に別冊の問題冊子を使うことで、ランダムな順番で問題だけを見ながら解くことができるので、とても便利でした。これは自信を持っておすすめできます。

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模試

最後に、TOEICの模試を解くために僕が購入したものを紹介します。

模試として使用する参考書を選ぶ基準としては、「模試の質」が第一優先で、その次に「模試の数」を考慮して選定しました。

「模試の質」が重要な理由は、いくらたくさんの模試が掲載されている問題集でも、本番の試験で出題されような問題ばかり掲載されていては、高得点を取るために役に立たないからです。

僕も過去に低価格でたくさん模試が含まれている参考書を買ったことがありますが、そのような参考書には「こんな問題本番で出ないやろ」という問題ばかり出題されていました。

問題作成者にとって、TOEICの形式で問題を出題することは簡単ですが、TOEICと同じような問題を出題することは簡単ではありません。

したがって、目先の値段と含まれる模試の数にまどわされず、その模試は本番に近い形式の問題を掲載しているか」ということを、最優先にして参考書を選ぶことをおすすめします。(その信頼できる著者を見抜くのくのが一番難しいんですが)

今回紹介する参考書は、いずれも本番に近い問題が掲載されているので、自信を持っておすすめできます。

公式TOEIC Listening & Reading 問題集 7

やはり、公式問題集は外せないかなと思います。

問題の質が担保されていることはもちろんですが、「本番と同じ話者の声」で模試を受けることができる、というのも大きな魅力の一つだと思います。(最近のTOEICは、新しい話者の人が入っているらしいですが)

しいて改善して欲しいところを上げるとすると、音声がCDであることと、模試の数が少ない(3000円で2回分)ことですが、問題の質が高いので十分許容できる範囲内かなと思います。

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TOEIC公式問題集は2021年10月15日に最新版が出ているので、特に理由がなければ、こちらの最新版を利用していただくことをおすすめします。

理由は、TOEICは難易度も問題の傾向も徐々に変わっているので、問題集は最新版から順に練習していくことが高得点を取るために重要になるからです。

TOEIC(R)テスト新形式精選模試リーディング2

こちらの模試は、後に紹介するリスニングとセットで使うことを前提に販売されているものです。

こちらも、公式問題集に負けず劣らず問題の質が高く、公式より多くの模試が含まれているのでコストパフォーマンスが高い参考書であると思います。

最新版も発売されていますが、僕はAmazonでの評価が良かった一つ古いタイプの問題集をあえて購入しました。こちらの問題集を終えて、まだ試験日までに余裕がある方は、最新版も購入して見ても良いと思います。

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TOEIC(R)テスト新形式精選模試リスニング2(CD-ROM1枚+MP3音声無料DLつき)

先ほど紹介した模試のリスニングパートの方です。

こちらも先程のリーディングと同様の問題の質が高いため、自信を持っておすすめできます。

模試の内容には全く関係ありませんが、このようにリスニングとリーディングを別売りすることで、高い確率で4,000円分購入してくれるのは、販売戦略として上手だなと思います。

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【音声DL・全問解説動画付】TOEIC(R) L&Rテスト 究極の模試600問+

上の3冊の問題集をやり終えて、まだ試験日までに時間が合ったので購入したのがこちらの問題集です。

こちらの問題集も、「本番より若干難しいかな」という難度ではありますが、問題の質、量ともに全く問題なく使えます。

こちらの問題集は、kindle unlimitedで無料でつかうことができるので、会員の方にとっては非常にお得だと思います。(僕は会員なので無料で使うことができました)

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TOEICで満点をとるための6つのコツ

それでは最後に、TOEICで満点をとるための6つのコツを紹介します。

これらのコツは、満点を取るためにはいずれも重要になるので、まだ取り入れてない方は、ぜひ参考にしてみてください。

①先読みする

リスニングのパート3とパート4で必須のスキルです。

具体的な練習方法やメリットは、前半のリスニングの勉強法で説明しているので、詳しくはそちらをご覧ください。

②マークシートを塗らない

これは、リスニングの パート3とパート4で「先読み」をしやすくするためのコツです。

具体的には、マークシートを塗らずに、軽く印を打っておく(もしくは線を一本引く)というテクニックです。

こうすることで、マークシートを塗ることに時間を使う必要がなくなるので、その浮いた時間を「先読み」に回すことができます。

しかし、この方法を使うと「リスニング終了後のまとまった時間でマークシートを塗ることになり、結果的にリーディングの時間をつかってしまうのでは?」と思う方もいるかもしれませんが、結論、その心配はありません。

マークシートを塗るタイミングは、①パート3とパート4の間(パート4の説明の時間)②パート4とリーディングの間(リーディングが始まるまでの微妙な時間)の2箇所あり、この2つの時間を使えば、ほぼリーディングの時間をロスすることなく、リーディングを開始することができます。

そのため、ほぼデメリットもなくリスニングの正答率を上げることができます。まだやられていない方は、取り入れてみることをおすすめします。

③全ての選択肢を丁寧に読む

こちらはリーディングで、正答率を上げるためのコツです。

TOEICのリーディングでは、答えとなる選択肢が分かっても、必ず全ての選択肢を丁寧に読むようにしましょう。

なぜなら、間違っている選択肢の理由を明確にしておくことで、正解の選択肢を選ぶ理由がより一層明確になり、もったいないミスを防ぐことに繋がります。

加えて、自信を持って正解の選択肢を選べるようになるため、何の心残りもなく次の問題に集中することができます。(「この問題は本当にこの選択肢であってるかな?」と不安を抱えながら、次の問題に集中することは難しいので)

問題を全て読んでいると、時間がなくなってしまう、と思う方もいるかもしれませんが、精読(1度読んで意味を理解すること)ができていれば、問題なく時間内解き終えることができます。

④気持ちを切り替える

満点をとるための4つ目のコツは、わからない問題があってもすぐに気持ちを切り替えて次の問題に集中することです。

これは、言葉で言うのは簡単ですが、いざ実行しようとすると、とても難しいです。特に満点を狙うような方の場合は、「1問も落としたくない」という気持ちが先行し、諦めがつかないことがあると思います。

しかし、僕は満点を狙うような方ほど「問題を諦める力」が必要であると考えます。

理由は、2つあります。1つ目は、「満点をとるために全問正解を狙う必要がない」からです。TOEICは自分の回答の正解数のみにより点数が決まるわけではなく、他の人の点数との相対評価により点数が上下します。

したがって、周りの点数が低い場合(問題が難しかった場合)は、自分の正答率が悪くても、満点が出る可能性が十分にあります。そのため、数問間違えてしまってもスコア上は満点をとることができます。

2つ目の理由は、「わからない問題を引きずってしまい、次の問題に集中できない」可能性があるからです。これは特に、リスニングセクションでありがちですが、リスニングで聞き取れなかった部分があり、「その部分が原因で正解が分からず悩んでいるうちに、次の問題が始まってしまう」ということがあります。

これは、TOEICで最もやってはいけないミスの一つです。先程も説明したように、他の人が間違える問題は自分が間違えたとしても、満点は狙えます。ましてや、満点を狙うような人が間違える問題は、他の人も間違えている可能性が高いので、そこまで落ち込む必要はありません。

大切なことは、たとえわからない問題が合ったとしても、適当にマークし、すぐに次の問題へ100%の集中力を注ぐことです。この気持ちの持ち方が、満点を狙うためにはとても重要です。

実際に僕が、リスニングで満点を取ったときの試験でも、最低でも5問くらいはわからない問題があり、直感に頼ってマークしました。そうしたことで、次の問題に注意を向けることができ、ミスを最小限に抑えることができたことが良かったと思っています。

⑤練習でプレッシャーをかける

これはTOEICに限らず、あらゆる試験、もはやスポーツでも共通することだと思います。

僕は、「本番では練習以上のパファーマンスは発揮できない」と思っています。理由はシンプルで、本番はいつもの練習と環境、心理状況、プレッシャーが全く異なるため、注意を100%対象に向けることが難しくなるからです。

では、本番でより高いパフォーマンスを出すためには何をするべきかというと、それは「練習するときに可能な限り本番に近い環境を再現する」ことだと思います。これが、すなわち5つ目のコツになります。

具体的には、模試を解く時は本番と同じ時間、道具を使うことはもちろん、本番と同じような心理状況を再現する努力をし、ここで間違えたら本番でも間違える、と思って模試に臨むようなイメージです。

このような練習を日頃から積み重ねて、はじめて本番でも練習に近いパフォーマンマンスが再現できると思います。

⑥理想的な環境で練習しない

これも1つ前のコツと同じような内容ですが、理想的な環境で練習をしないことが、本番で力を発揮するために重要です。

例えば、練習で使う音源は必ず本番と同じくらいか、もしくはそれよりも音質の悪いものを使いましょう。こうすることで、本番で聞く音源に対して何の抵抗もなく集中することができます。

加えて、本番では隣に人がいます。これは普段1人部屋にこもって勉強している人にとっては、注意をそがれてしまう原因になることがあります。

これは再現することが難しいと思うので、僕のおすすめする方法は、窓と部屋の扉を全開にして模試を解くことです。こうすることで、周りの人の生活音が入ってくるため、テスト中に隣の人から生じるほどよい騒音を再現することができます。(ただ、一緒に生活している人がうるさすぎる場合はやめておきましょう)

まとめ

いかがでしたでしょうか。

この記事では、僕がTOEICで満点をとるために試行錯誤してきた内容を全てまとめました。

TOEICで満点を取るためには、基礎的な英語力に加えて、TOEICのための勉強が必要になります。

そのため、日頃の勉強からこの記事で紹介したようなことを心がけて、練習に望まれることをおすすめします。

この記事を読んでくださった方の中から、一人でも多くの人がTOEICで満点を取ることができれば、嬉しく思います。

最後まで読んでいただき、ありがとうございました。

Twitter@T_Inagaki_GCでも「英語学習に役立つ情報」を発信していますので、一度見に来ていただけると幸いです。

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